月曜日から読んでいたので、読み終えるのに6日間かかったことになります。1日平均で100数ページのテンポなので、僕にしてみれば速く読めた方です。
このマンガは、「ひもと・ひとし」(漢字表記は日本・人)という名前の熱血ビジネスマンが、南米の架空の国家に日本の商社の支社長として赴任するところから始まる物語です。
政情不安定な国でのビジネスの難題や、人種差別の問題、そして日本人としての誇りなど、様々な問題提起がなされていて、読んでいて本当に考えさせられました。
著者の手塚治虫の考えはどうだったのか分かりませんが、僕は主人公が白人に対して常に抱いている劣等感や、それとは対照的に発展途上国の国民に対して上から目線で見る態度などの描写は、読んでいていささか不愉快に感じました。
それでも読者を物語の中にぐっと引き込む展開は、さすがは天才・手塚治虫だと感服させられます。
そして、物語が最高に面白くなった所で、プツンと糸が切れた凧のように、この物語が突然終わってしまいました。
病床においてもマンガを描き続けた手塚治虫の命が、ここでとうとう終焉を迎えたのかと思うと、とてもやるせない気持ちになります。
果たして手塚さんは、どのような物語の続きを構想していたのでしょうか?
さて、このマンガのフランス語ですが、かなり口語的でスラング風の表現が頻出するものの、全体的には滑らかな翻訳になっていて、文体としては非常に読みやすいと思いました。出てきたフランス語の表現は、後日復習して、しっかりと学ぶつもりです。
この作品を読んで、僕は手塚治虫の別の作品もフランス語で読んでみたくなりました。
これから何作か購入して、手塚治虫の独特な世界を堪能するつもりです!!!
このブログは人気ブログランキングに参加しています。 ぜひクリックの上、応援をお願いします!!!こちらをクリックしてください!!!
↓↓↓
にほんブログ村 外国語ブログ マルチリンガルへ(文字をクリック)
ありがとうございます!!!