今夜は小説『La Petite Bijou』76ページ目の暗記作業に入りました。
1時間半くらい音読を続けてみましたが、今夜は結局暗記できなかったので、明日以降に持ち越しです。
ICレコーダーのおかげで便利になったとはいえ、やっぱり長文暗記って大変な作業ですよね!
1ページ分、約30行のフランス語の文章を暗記するのには、単語カードを100枚暗記するよりも更に沢山のエネルギーを使います。
とにかく大変なのですが、それでも僕は自分の経験から、長文暗記は語学の王道だと信じて疑いません。
そもそも僕が外国語の勉強で長文暗記を始めたのは、実は大人になってからで、大学4年の終わりで社会人になる間際の頃でした。
その頃は英語の勉強に夢中だったのですが、まず『TIME』などの雑誌からかっこいい英語の広告コピーを切り抜いて丸暗記したのが始まりです。なかでも素晴らしいと思ったのはメルセデス・ベンツやパテック・フィリップの広告の英語でした。
それから新聞や雑誌の記事を暗記するようになったのですが、特に気に入ったのはイギリスの『The Economist』の英文で、ちょっとシニカルで気取った感じの文体をどんどん暗記しました。僕が英語を書く時は、気が付くと単純過去よりも現在完了を使っていることが多いのですが、この時に暗記したイギリス英語の影響のせいだと思います。
そしてシンガポールに来てからは、アメリカのベストセラー作家Danielle Steelの小説の暗記に挑戦しました。
その頃の僕の持論で「300ページ英語を暗記すれば、アメリカに3年留学したのと同じ効果がある」と考えていたので、小説『Journey』を丸300ページに到達するまで暗記しました。
ページに押された日付印によると、スタートしたのが2005年8月14日で、300ページ目を覚えたのが2006年3月23日なので、7ヶ月以上かかったことになります。
とまあ、こんな感じでかなりエネルギーを使って長文暗記をしてきたわけですが、やっぱりそのおかげで得られたものも大きく、特に英語を書く力はしっかり身に付いたと思います。
さて、こんな経緯から、僕は長文暗記の信奉者なのですが、フランス語に関してはまだ暗記の絶対量が足りないせいか、それほど目に見える効果は感じていません。
でも、あきらめずに暗記を続けていれば、じわりじわりと効果が現れ始めると思います。
小説『La Petite Bijou』に関しては、絶対に最後のページまで丸暗記するつもりで頑張ります!