シンガポールより!外国語大好きおじさんのブログ

語学が大好きな日本人です。英検1級、中検1級、仏検1級に合格しました。これからも頑張ります!

英語の音読でつっかえてしまう原因は!?

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        画像元:いらすとや

 

 

読者の皆様、お元気ですか?

 

コロナウイルスの騒ぎで、シンガポールは相変わらず超厳戒態勢です。数日前から外出の際のマスク着用が義務付けられて、ますます物々しい雰囲気になってきました。

 

今週末も食料品の買い出しと運動のための散歩以外は外に出ず、室内でおとなしく過ごすことにします。

 

さて、先日から書いている、英英辞典に基づいた英会話練習に関してですが、相変わらず毎日続けています。

 

1時間みっちりと英英辞典を自問自答も挟みながら音読し、その後すぐに散歩に出かけて、歩きながら英語を話すというのが、僕の新しいルーティンです。

 

今日はまだ勉強していないのですが、さっきスーパーのレジ待ちで並んでいる時に、携帯でニューヨーク・タイムズの記事を小声で音読してみました。

 

そうしたら、ある大きな変化に気付いたのです。

 

なんと、音読でつっかえることが前よりも激減して、スムーズに英語の記事が読めるようになっていました!!!

 

新しい勉強方法のおかげで、毎日英語を喋る時間が激増したので、喋るプロセスそのものが滑らかになったのだと思います。

 

僕がツイッターで観察したところでは、英語の勉強の一環として文章の朗読をしている方が多いようですが、ネイティブがネイティブ向けに書いた文章を初見で淀みなくスラスラと読むのは、日本人にとっては至難の業です。

 

僕もニューヨーク・タイムズの記事や社説を音読するのが好きですが、長い文章になればなるほど、途中で息遣いが乱れてきて、読み間違いが起こりやすくなります。

 

読み間違いが頻発すると、自分の英語はネイティブのレベルからはまだ程遠いなと感じて、ちょっと凹みます。

 

でも、今日の体験から気付かされたのは、スムーズに英語が音読できない根本的な原因は、まだ英語を喋ること自体に慣れていないからだということです。

 

単語や文法の知識がかなりあって、ニュースの聞き取りなど全く問題ないのに、英語の音読でつっかえやすい方は、そのまま音読練習をがむしゃらに続けても、あまり改善しない可能性があります。

 

そういう時は、音読の練習不足よりも、まだ根本的に英語を喋り慣れていないことを疑ってみることをおすすめします。

 

初見の文章の音読練習よりも、とにかく英語を話す練習を沢山して、スピーキングの絶対量を上げていくと、いずれは量が質を生み出して、音読もスムーズになると、僕は信じます。

 

というわけで、僕は今日もこれから英語を話す練習をするつもりです。

 

今後の自分の英語がどう成長していくのか、とても楽しみです!!!

頭の英語モードを持続させる方法とは!?

読者の皆様、お元気ですか?

 

金曜日からのイースターの3連休も、今日で終わりです。昨日は連休なのをよいことに、明け方まで映画を観て遊んでしまいました。今夜しっかり寝て明日からの仕事に備えたいです。

 

さて、先日のブログ記事で、英語がペラペラに話せるようになる方法に関して書いたのですが、今日補足として書きたいのは、勉強の後に他の刺激に触れないで、その余韻に浸ることの大切さです。

 

どういうことかと言うと、記事で紹介した英英辞典をベースにしたスピーキングの練習をした直後は、頭が完全に英語モードに入っている状態なので、その状態を利用して英語を沢山喋ってしまおうという話です。

 

例えば、今日僕は1時間英英辞典の音読・スピーキング練習をしたのですが、終わった直後は脳が刺激されていて、放っておいても英語で独り言を言いたくなるような状態でした。

 

そこで僕はこの状態を持続させるべく外に散歩に出かけ、英語で独り言をぶつぶつ喋りながら1時間以上ゆっくりと歩き続けたのです。

 

英英辞典を音読するのは、厳密に言えば喋る練習というよりは朗読の練習に近いですが、独り言を延々と喋るのは、より純粋なスピーキングの練習だと思います。

 

でも、次から次へと英語で独り言を喋るには、脳が完全に英語で喋るモードになっていないとなかなかできないのです。

 

例えば、僕は今日本語でこのブログ記事を書いていますが、今の状態だと頭の中では完全に日本語で考えているので、英語で独り言を言う気にはなれません。

 

そういう意味で、英英辞典の音読セッションの直後の時間は、英語で独り言を言うためのゴールデン・タイムなのです。この貴重な時間を他のことに使ってしまうのは、とてももったいないことだと思います。

 

僕の経験からすると、1時間英英辞典を集中して読み込んでいると、その直後に他の情報を頭に入れなければ英語モードが2時間ほど続きます。

 

日本語がほとんど頭に割り込んでこないので、その間に英語で言いたいことを何でもかんでも口にしてしまうのが、英語モードを最大限に利用するコツです。

 

一番もったいないのが、せっかく始まった英語モードを他の刺激で中断してしまうことです。

 

例えば日本語で本を読んだり、電話で話したりしたら、あっという間に脳が日本語モード優勢になって、英語で独り言を言うチャンスを逸してしまいます。

 

また、日本語でなくても、ネットで英語のニュースを読んだりユーチューブのビデオを見たりするのでさえ、ちょっともったいないと思います。

 

と言うのは、英英辞典の音読セッションを行うと、単に脳が英語モードになるだけではなくて、実際に英語で喋りたくてムズムズするような、いわば実践英会話モードになるからです。

 

僕は毎日ニューヨーク・タイムズワシントン・ポストを読んで、アメリカのテレビニュースも見ていますが、英語を沢山読んだり聴いたりした後でも、特に英語を喋りたくなる衝動には駆られません。

 

英語をどんどん喋りたくなる状態というのは、ただ英語を読んだり聴いたりするだけでは作れないのです。

 

という訳で、僕のおすすめは、英英辞典をたっぷり音読した後に、ネットで遊んだり本を読んだりして他の刺激を受けてしまわないうちに、外に軽い散歩に出かけてしまうことです。

 

歩いていると、脳に血が回り、少しハイの状態になって次から次へと英語が口を突いて出てきます。そうすれば、しめたものです。

 

こんな感じで、勉強のセッションの後はあえて空白の時間を作り、英語モードの余韻に浸ることがとても大切だと思います。

 

Less is moreとはよく言ったもので、毎日の勉強スケジュールをぎゅうぎゅう詰めにすると、逆に機会損失を被るので注意が必要です。

 

興味のある方は、ぜひお試しになってください。

 

英語の独り言タイムも、とても病みつきになります!!!

英語がペラペラに話せるようになる方法(ガセネタではないです!)

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              (画像元:いらすとや

 

読者の皆様、お元気ですか?

 

今日はシンガポールイースターの休日です。コロナウイルスの騒ぎのため、シンガポールは超厳戒態勢で、僕も外出をなるべく控えています。

 

さて、数日前に僕のラップトップが故障してしまい、ここ数日はレンタルのラップトップを使っています。

 

それを言い訳にして、今までラップトップを使って進めてきたイタリア語の勉強は小休止中です。来週修理が完了する予定なので、そうしたら再開します。

 

さて、イタリア語の代わりに、ここ数日は英語の勉強をしています。

 

僕が今焦点を当てているのは英語のスピーキングです。

 

僕は会社で毎日英語でメールを書いているので、業務関連の内容を英語で書くことは抵抗ありません。

 

ぶっちゃけシンガポール人の同僚よりも、僕の書く英語の方が語彙力や文法力の面で勝っているとさえ思います。

 

でも、英語を話すことに関しては、僕は彼らの足元にも及びません。

 

彼らは頭で感じたことを瞬時に言葉にできますが、僕は自分を表現する言葉を考えるのに時間がかかるので、立て板に水のようにスラスラと連続して話し続けることができないのです。

 

まあ、それでも通常の業務には全く支障はないのですが。人前でスピーチをしろなどと言われない限り安泰です。

 

とは言っても、自分の考えを淀みなく流暢に表現できる人が羨ましいと感じるのは変わりません。

 

特にこれからの時代は、人気ユーチューバーなど、情報の収集力と発信力を兼ね備えた人が成功して富を独占していくと思うので、流暢に話す力は非常に重要になってきます。

 

僕はそもそも日本語でも話すのが苦手な方なので、要は話すという行為自体が苦手なのだと思います。

 

でも、会社の業務で基本的に日本語を使わない関係上、日本語からやり直すのは遠回りで大変なので、話す練習は直接英語でしようと思います。

 

さて、具体的にどうやって英語のスピーキングを鍛えるかですが、別にネイティブの人と会って会話する必要はありません。必要な道具が揃えば、自分一人で進められます。

 

僕のやり方はとても簡単です。

 

英英辞典を数冊用意して、その1冊のページをめくりながら、各項目を音読し、学びがある箇所があったら、自分で新しいセンテンスを作って言う練習をして、不明な箇所は他の英英辞典を読み比べてクリアにしていく、というのが大方の流れです。

 

ちなみに僕は3冊の英英辞典を使っています。1冊だけだと不明な点が釈然としないことが多いので、数冊使うことがおすすめです。

 

英英辞典を使うと何が良いかと言うと、なにせサンプルが文法的に正しいので、自分の間違った癖が自動的に修正されていくことです。沢山読めば読むほど正しい英語が喋れるようになります。

 

また、音読している時はICレコーダーで自分の音声を聞くようにして、自分の滑舌が悪いと感じる時は、きちんと発音できるまで数回センテンスを繰り返して言うようにしています。

 

自分の声を聞いて欠点を分析するのは、ネイティブの声を聞くのと同じくらい大切なことです。いくらネイティブの発音を沢山聞いても、自分ではきちんと発音できていないことが非常に多いですから。

 

一旦やり始めるととても面白い作業なので、30分から45分くらいの練習なら、あっと言う間に過ぎてしまいます。

 

僕は通常の生活では英語を45分間も喋り続けることは「絶対に」ないので、これは物凄い練習量です。

 

そして、練習が終わってからも、脳の中で英語を話すことをつかさどる分野が活性化されるので、英語で独り言を呟き続けることがよくあります。

 

つまり練習している時間だけではなくて、無意識のうちに勉強が延々と続くのです。

 

最近強く感じるのは、語学の基幹をなすのは語彙・文法・発音の3つですが、それを学んでいるだけでは、いつまでたっても実践的な力が身に付かないということです。

 

語彙・文法・発音を勉強するのは当たり前で、それを怠ってはいけません。でも、読む・書く・聴く・話すの4技能のうち、いずれかを習得したいと思ったら、その特定の技能に焦点を当てた意識的な訓練が必要になります。

 

例えば、書く力を身に付けたければ、いくら英語の本を読んでもそれだけではダメで、とにかく書く練習を大量にしなければ、上手く書けるようにはならないのです。

 

身も蓋もないことですが、英語の本を読んで一番鍛えられる技能は、ずばり読む力で、それは書く力でも話す力でもありません。

 

僕は昔、とある英語の達人の本の中で、英語がペラペラに喋れるようになるには、とにかく英語を沢山読まなければいけないという記述を読んで、それ以来意識して英語の本を読んできました。

 

でも、英語をペラペラに話せるようになるのが目的なら、読むよりも話す練習を積極的に取り入れなければいけません。

 

僕はその練習をずっとサボってきたので、未だにペラペラと喋れないでいるのです。

 

というわけで、遅ればせながら、僕は英語を話す練習を真面目にすることにします。

 

これから僕の話す英語がどういう変化を遂げていくのか、今からとても楽しみです!!!

『本気で学ぶイタリア語』を学び終えました!

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本気で学ぶイタリア語

 

先週の火曜日(11月26日)に、僕は今まで学んできた『本気で学ぶイタリア語』の全てのページを、無事に学び終えることができました。

 

最初から最後まで学ぶのに196日かかったので、 半年とちょっとです。僕の持続力も、まだまだ捨てたもんじゃないな、と思いました。

 

この本では、イタリア語の文法に関して、懇切丁寧な解説がなされていて、とても勉強になりました。

 

また、付録の音声ファイルも、ネイティブの先生がクリアな発音で吹き込んでいて、発音練習にも非常に良い教材です。

 

一歩一歩、焦らないでじっくりと学んだので、しっかりとした文法の基礎を身に付けることができました。

 

やっぱり、語学に近道はないですね。

 

なお、次の教材には、同じ本多孝昭先生による『本気で学ぶ中・上級イタリア語』を学ぶことにしました。

 

この本を使って、知識を更に強固なものに変えていきたいです。

 

今後の更なる進歩が、とても楽しみです!!! 

 

 

 

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高校数学を学び直します!

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高等学校 数学I

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チャート式 基礎からの数学I

 

突然ですが、昨日から高校数学の勉強を開始しました。 

 

僕は高校時代に数学の学習方法がよく分からず、数学がずっと苦手なままで、全く好きになれませんでした。

 

でも数学の基礎知識がないと、これからのデジタルの時代に生き残るために必要な知識や情報をうまく吸収できないので、この際思い切って数学を学び直すことにしました。

 

教材としては、とりあえず数学Iの教科書と参考書の青チャートを入手して取り組むことにしました。

 

僕は数学の勉強の仕方はまだよく分からないので、これから試行錯誤していこうと思います。

 

今までの外国語の勉強や、CFA(米国証券アナリスト試験)の受験勉強の経験に基づいて、暫定的に決めた勉強方法は以下の通りです:

 

  • まず勉強する章節のページをめくってみて、目に入ってくる用語や公式をカードに書き取り、それを丸暗記する。
  • そして例題や練習問題の解き方を、そのままノートに書き写しながら咀嚼する。
  • 翌日に、その解き方を思い出しながら、同じ問題を解いてみる。

 

数学の勉強には、1日およそ20分から30分くらいを使いたいと思っています。毎日続けて習慣化させたいので、あえて短い時間を割り当てることにしました。

 

高校数学をやり直すことによって、僕の知識体系がどう変化していくのか、これからが楽しみです!!!

 

 

(このたび、今まで参加させていただいた、にほんブログ村のブログ・ランキングから、退会することにしました。今まで応援していただいた皆様、本当にありがとうございました!)

 

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語学に焦りは禁物です!

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本気で学ぶイタリア語 / 本多 孝昭【著】
 

相変わらずこの教科書でイタリア語を勉強しています。

 

今日の時点で、この本の91%まで学べました。 

 

学んでいる文法の項目は、どんどん難しくなってきています。数日前にようやく接続法に関して学び終えました。

 

僕はこの本に出てくる例文だけではなくて、主語や目的語を変えた場合に発生する格変化に対応して複数のセンテンスを作成し、それらも丸暗記しているので、なかなかページが前に進みません。

 

ただ、焦っても誰も得をしないので、じっくりと時間をかけて文法を学ぶしかありません。

 

イタリア語に関しては、当初僕がフランス語を学んだ時よりも数倍丁寧に学んでいるので、基礎がしっかりと積み上がっているという実感があります。

 

これからも文法をしっかりと学んで、いつか必ずイタリア語がしゃべれるようになりたいです!

 

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外国語の原書と翻訳本、語学に役立つのはどちら?

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Convenience Store Woman

 

今日の記事では、日本語の小説の翻訳本から外国語を学ぶことに関して、最近の読書経験を踏まえて、自分の考えを述べてみたいと思います。

 

僕は数週間前に、芥川賞を受賞した村田沙耶香さんの小説『コンビニ人間』の日本語の原作と英訳本を読みました。

 

日本語と英語を読み比べみて、日本語小説の翻訳本は、実は僕が以前思っていた以上に、外国語の勉強に役立つのではないかと感じました。

 

実は十数年前まで、僕は小説というものは必ず原語で読むべきだという固定観念にとらわれていました。翻訳モノはとにかく文章が下手で読みにくいのが相場だという考えが、頭の中にあったのです。

 

実際、僕が中学生だった頃、母親からアメリカのミステリー小説の日本語訳を数冊読むように渡されたのですが、なんだか読み慣れていない文体で、最後まで無理やり読んでうんざりしたのを覚えています。

 

僕はそもそも読書が嫌いで、日本人作家の本さえ読まなかったのに、どことなく勿体ぶった翻訳調の文体を読まされて、本を読むのがますます嫌いになってしまいました。

 

大人になってから読書アレルギーは克服できたのですが、日本語でも英語でも中国語でも、僕は原語の小説しか読まないというポリシーを長い間貫いてきました。

 

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     Le journal de mon père

 

翻訳本に関する考えが変わってきたのは、2008年に谷口ジローさんの漫画『父の暦』のフランス語版『Le journal de mon père』を読んでからです。

 

僕は日本語のオリジナルを読まないまま、いきなりフランス語版を読んだのですが、実に読みやすいフランス語で、ストーリーが面白いことも手伝ってか、スムーズに最後まで読み通せました。

 

それ以来、翻訳者の腕さえ良ければ、オリジナルでなくても充分作品を楽しめるんだ、と思うようになりました。僕の翻訳モノに対する抵抗感は徐々に薄れて、日本語・英語の小説・漫画をフランス語訳、中国語訳で読むようになったのです。

 

さて、冒頭で触れた『コンビニ人間』に話を戻すと、英訳本の文体は実にリズミカルで流麗な英語で、読むのがとても楽しかったです。

 

ここ数年、僕は英語の小説を読んでも、あまり英語の文体に新鮮味を感じなくなっていました。でも、今回読んだ『コンビニ人間』の英訳本は別で、生き生きとした色鮮やかな英語の表現に、とても刺激を受けました。

 

翻訳者はイギリス人なので、歯切れの良い英国風の口語表現がいくつも見つかり、僕が買った英訳本は書き込みだらけになりました。

 

実は、英米人の作家が直接英語で書いた原書よりも、日本語小説の英訳本の方が、文体がかえって刺激的に感じられるのには、理由があります。

 

それはやはり、読み手の僕が日本人だからです。

 

日本語小説の英訳本は、あくまでも日本語のアイデアから出発しているので、我々日本人の読者にしてみれば「これを英語で言いたかったんだ!」と唸らせる、痒い所に手が届くような英語の表現が当然ながらたくさん詰まっているのです。

 

こんな感じで、日本人にしてみれば気が利いた英語の表現だらけなので、英訳本の文体は日本人の読者に共鳴を引き起こすことができるのだと思います。

 

我々日本人が英語を話そうとする時は、数十年間使ってきた日本語の記憶を消し去ることは不可能なので、最初のうちはどうしても日本語のアイデアを英語に転換しようと試みます。

 

日本語小説の英訳本は、その転換の橋渡しの役割を果たしてくれます。

 

例えば、こんな感じです:

 

あいつは金に本当に意地汚いんだから、まったく!(日本語オリジナル 149ページ)

The man is really greedy when it comes to money, I swear. (英訳本 151ページ)

 

「金に汚い」という日本語は、英語では「be greedy when it comes to money」と言えば、英米人に通じるんだ、と分かります。

 

それでは、英語で直接書かれた原書と日本語小説の英訳本とでは、どちらがより英語の勉強に役立つのでしょうか?

 

僕はどちらでもいいと思います。

 

自分が考えている細やかな日本語のアイデアを的確に英語で言い表したいのなら、日本語小説の英訳本は十分に学ぶ価値があります。

 

でも日本語にとらわれないで、ネイティブにストレートに通じる英語だけを身に付けたいのなら、英米人の作家による原書を直接読んだ方がいいかもしれません。

 

どちらを学んでも英語力は確実に上達します。

 

個人的には、僕の頭の中では日本語の支配力があまりにも強いので、日本語を英語に変換しようとする試みが無意識に発生します。

 

僕の場合は、日本語の英訳本を通して徐々に英語に慣れていき、そこから英語のオリジナル小説を読むように順序を踏んだほうが、英語の上達には良さそうです。

 

外国語の原書と日本語からの翻訳本をうまく使って、これからも語学の勉強に励みたいと思います!

 

 

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